結婚も就転職も運と縁だと思う話
最近、マスクと眼鏡を装着していることが多いです。
完全に不審者なのに判別してくれる人に感動しつつ、
「風邪ですか?」と聞かれたら「予防です」と答えがちです。
正解なんだけど、一部嘘ついてる。
If“風邪デスカ”=“予防デス”
If“風邪デスカ”=“予防デス”
If“風邪デスカ”=“予防デス”
If“24時間戦エマスカ”=“リゲイン”
If“ヤラレタラヤリ返ス”=“倍返シダ”
このIf文に例えるの、週末にお友達と話してから気に入ってるんですが、
ちょっとアレンジのネタが古過ぎですね。
マスクのもう一つの利点である、
「表情も喜怒哀楽も表に出さなくていい」にも頼ることがあります。
キシリア様ほど強くなく、心のATフィールドに近い。
依存しないよう気を付けてはいるけれど、気持ちはわかります。
表情や感情は、情熱や愛情といった力強いものと一緒に出る、
その人独特の「リズム」であり「隙や弱さ」でもある。
職場や人の組み合わせによっては、その弱さに対して、
使徒ラミエル的ドリルブレードで突かれることだってある。
隙や弱さを見せた自分も悪いと反省し、改善を試みても、
どこがそのシチュエーションに繋がるか?というポイントは、
その時々の相手によって変化し、グハッとなってみないとわからない。
どこで働くか?ということにも「相性」があり、
誰と結婚するか?ということにも「相性」がある。
それをマーケティング的に攻める就活や婚活という「○活」で、
見過ごされているものは「運と縁」です。
結婚だって、職場だって、長時間一緒に過ごしたり、
ハードな状況に面してみないとわからないことだらけです。
過ごしやすく、うまく縁が続いていくこともあれば、
壮絶に辛い環境に出会って、脱出する人だっています。
私が「○活」という言葉が嫌いなのは、
条件面にフォーカスしすぎて、
本来多様である選択に対し「世間から見た正解」
を出さなきゃ許されない息苦しさを感じるから。
このエントリーを見て…
「それ今まで言う人が少なかっただけだよね」と思いました。
確かに、人と会う最低限度の身だしなみとか清潔さは必要。
ただ、条件面重視でごりっごりのマーケティングをし、
人生を共に過ごす相手を見つけた!と自分を信じ込ませるまで、
突き動かすものは何か?とも、考えてしまいました。
もしかして、
日本社会の中で、就職・転職といった「会社とのご縁」よりも、
結婚という「家制度としてのご縁」への負担が重たいからかな?と。
サイボウズの青野社長が夫婦別姓を求め提訴した件は、応援しているのですが…
この「重さ」が限界点に到達して、結婚した人もすごくツライから、
していない人に対して「社会不適合」かのように当たる現象が
起きてるのかもしれないと、ふと、思いました。
ただ、それだけだけど、こそっと書いておきたくなったので、
書いておきます。
こういう真面目なネタが気になる時は心に潤いが足らない傾向があります。
よし、美味しいものでも食べに行こう…と、
先日、ホットケーキの美味しい喫茶店に行ってきました。
美味しくて量もちょうど良いのと、めっちゃコーヒーがいい!!!
店頭に「冥土の土産」というピンバッジがあるのが心憎かったです。
このお店、「あー、、天国行きたい」というと、心配される店名してるので。
毎朝、Dream Girlsのサントラの「Listen」とか、
Spice Girlsの「Wanna be」とか、Gloria Gaynorの「I Will Survive」とか、
聴きながら通勤してるんですが、
お前、どんだけホットケーキでサバイブしたかったのか?
胸に手を当てて自問自答しながら噛み締めました。
美味しかったです。すごく。
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その縁を選んだのも自分でもあり、
とことん味わって、学ぼう…と思う昨今です。
評価経済社会の中で淡々とつづる
実は、このブログを書くときは、通勤や昼休みの合間にiPhoneメインで書き、
夜自宅でリンクの見え方を整えて予約投稿することが多いです。
楽しすぎて筆圧がアップしてしまうものも世の中多いけれど 笑…
基本的には淡々と、等身大で綴るようにしています。
それは、ごく普通の選択の過程や感想を整理して書いておくことで、
同じ条件下の人や似たような考えの人が「そんな選択肢もあったのか」と参考にでき、
後々の自分が「そんなこともあったね」と見返せるレベルで良いと決めたから。
その切り口で誰かの役に立てば御の字だと思っています。
検索エンジンに積極的に拾ってもらうためのキーワードもちりばめないし、
炎上で注目を集める商売はしてないので、煽り気味のタイトルもつけない。
言わなくていい話はあえて言う必要も感じてない。
ましてや、前職までIT系や広告系を経験していた身としては、
SNSは元同僚と繋がってて特定なんてすぐできますし、
同じキャリアや趣味といった緩いつながりも補完してくれる仕組みの一つです。
ただ、サービスの仕様ごとに適したコンテンツは違うから、
書く文章の長さ、説明の詳しさ、言葉の強さは選択することにしています。
今日は、10年以上Webサービスに関わってきた身として、
なんとなくこの辺工夫して使っているよ…ということを書いてみようと思います。
「はてなブログ」は…
元々Webを使いこなしてる系の方の生息率が高く、気になって調べたり、思い出に残るようなことを残すのに使います。楽しすぎて筆圧がアップした内容も気兼ねなく書けます。いろんな人が長い文章書いてる場所の幸せですね。
「Twitter」は…
2007年5月から登録してました。即時性があり140字に制限され、実名登録じゃないため気楽です。その場その場で思ったことを書きやすいですね。人なんて変わるからその人の過去は掘らないことにしてます。
「Instagram」は…
2013年の10月から使っています。最初、フレームとかフィルターを使ってたのにどんどんシンプルになって、だんだん旅行やごはんの日記になっています。画像だけなので、基本オープンにしていい内容で、インスタ映えは気にしなくても、節度ある写真にとどめ、ハッシュタグは基本英語で、似た興味の違う言語や色彩感覚の人の写真を楽しむことにしています。
「Ameba」「LINEブログ」は…
薄い内容にとどめインスタに毛が生えた位の使い方しかしません。
時々芸能人のブログとAbemaTVは見る…くらい。
「Facebook」は…
2008年の6月から使っています。実名登録なのと、元同じ業界の仕事繋がりが多いため、基本「はーい!まともな人間として頑張ってるよ!」と述べる場。
会社員ですとリリース済情報でもさじ加減は難しいですが、
「自分の顔を出し、やっていることを自信を持って述べ、ストイックに頑張る人」が一番信頼できる
…という点は、きわめて米国らしいSNSです。
評価経済社会っぽい話
このように書いてみて、近年の評価経済社会という側面は、
Facebookが一番強いと考えています。
・誰とつながっているか?
・どのような思考をしてどのような振る舞いをするのか?
・どういった生活レベルなのか?
を赤裸々に洗い出すからに他なりません。
ソーシャルグラフがすっごく強い。
「友達かも?」と出てきて100人以上共通の知人がいる人と友達じゃない理由くらいちょっと察して欲しいとは思いますが…
冷静に考えると、今どき、匿名で炎上させても特定でき人間性疑われて仕事失うし、
自慢投稿なんてコンプレックスの発露が伝わって悪用されそうだし、
偏った思想なんて言っても情報取得の甘さを露見するだけで良いことないので、
この考え方は、すごくよくわかります。
確かに、SNS的によさげなものはいくらでも演じられますが、
それだけをよりどころにすると、不思議なことにネタ切れが起きる。
最終的に多少炎上してないと忘れられるのでは?というキャラになりがちです。
(今やスパイシーな言葉遣いで炎上芸で有名になっている人も、初期は本や映画を愛し、仕事でいろんな試行錯誤をした結果、心に刺さる素敵な言葉を操っていた愛すべき存在なことも、私は忘れません。)
結局は…
一人の人間をコンテンツとして考えると、長く続くコンテンツ足りうるには、
オフラインになったとき、試行錯誤した結果とか深めた考えや、
感性を磨くような体験や経験、熟練したスキルが必要になると思います。
SNSというのは単なる消費の場なので、
外に絶対出さない蓄積の部分とのバランスが大事で、
その上で情報化社会でPRしていくのが良いのだろうと。
実生活で実績を積めるように頑張ることにはまったく変わりはないけれど、
評価経済社会的な見え方に対して、柔軟に対応し、気兼ねなく、
負担にならない発信をしていくようにしたいなと日々感じながら、
これからも淡々とつづっていこうと考えています。
ダァシェリェス!!
アメニモマケズ、カゼニモマケズ、ユキニモマケズ、タイフウニモマケズ…ハイスピードで突っ走り、神奈川県民の一部には赤い彗星との隠語で呼ばれる路線があります。
京急線です。
みんな上品さとか丁寧さとかは求めておらず、そのガッツを信じてる路線である一方、結構ホスピタリティあふれる対応をしてくれます。
時々「YRP野比」という何だか気になる駅名も混ざってます。YRPは横須賀リサーチパークの略だそう。
駅員さんや車掌さんがテンパると、「ドアが閉まります」とは聞こえず、「ダァシェリェス!!」と聞こえるネタや、1000形だと発進時にドレミファソラシドレ〜と聞こえたり、横浜川崎間のぶっ飛ばし方とか、私は大好きですが、都営浅草線通勤になって気づいたことがあります。
千葉県民にとって、強風に強く、同じくらいガッツのある路線である京成線と繋がると途端に遅延する…ということ。
毒と毒をぶつけると弱まるというか、触媒の成分により解毒剤になる感じです。
触媒の都営浅草線が回ってない可能性もある。
そんな京急ネタも楽しめる映画の地上波放映が近々されます。
『シン・ゴジラ』です。楽しみー!
京急は確か割と早い段階でやられるんですが、蒲田くんがニュルニュルしてるシーンとか割と心にまだ余裕のある時間帯に出てきます。
無人在来線爆弾が多くの人の通勤のお供、中央快速線、山手線、京浜東北線、東海道線をあえてチョイスしてるのもジワジワ来ます。
11/12放送を、とても楽しみにしてます。
勝負師の話
父方の祖父は、ギャンブル全般がめっぽう弱いのに鉄火場通いが好きでたまに祖母に怒られていました。父も麻雀が大好きです。けれども、やっぱり強くはないです。
母方の家は、人生そのものが大ギャンブルみたいな人が多いです。
だって…ご先祖様があの「高級官僚が海の藻屑になる遣唐使船ガチャ」の生き残り達…。
それもあってか、誰もギャンブルはしないし賭場には行かないのに、ポーカーや花札は嗜むのか、念入りに教えてくれた記憶があります。
忘れもしない小学校時代。
雨の日にトランプで遊んでOKだったので、「スピード」という1対1の遊びをしたら担任の先生に「みんなで遊べるものにしなさい」と怒られ、「七並べ」をしたら「場所を取らないもの」とまた怒られ、「ババ抜き」をしたら「最後の方に待ってる子の気持ちにもなりなさい」と怒られたので、子どもの私達は考えました。
最後までドキドキして遊べて
複数人でやれて、
参加してない人も外野としてみんなで楽しめて
スペースを取らないゲームならいいのね!
単純にクソな担任に生意気だからとても嫌われてただけだったのに、真剣に受け止めて、解決策出しちゃったんですよ。
ポーカーという。
私もうろ覚えだったけど幸いクラスに何人か出来る子がいて、やろうやろう!という話に。
- 通貨を作る人(折り紙好きな女の子)
- 配当決める人(そろばん得意な子)
- 勝率予想する人(記憶力のいい子)
- 景品交換所(まめな子)
- 景品(折り紙好きな子のすごく良くできた鶴とか、練り消しとか)
- 胴元(机を提供する私と前の席の子)
という事態に。
子どもってこういう時、気持ち悪いくらいクリエイティブです。
ついでに言うと、
- 偽札を作る人
というものまで生まれ、普通に悪貨が良貨を駆逐するという出来事も起きました。
また担任にバレ、こっぴどく怒られ、トランプ自体が禁止になってしまいました。
困った、雨の日にやることがない。
その時に学校から帰ると放映されてたのが…
『遠山の金さん』…!
まさかのCDが最もわかりやすいビジュアル。
お忍びで市井に出てる遠山金四郎景元というお奉行様には桜吹雪の刺青があり、それを出して戦って悪事を暴くんだけど、最後お白洲でしらを切る悪人に「この桜吹雪に見覚えがねぇとは言わせねえぜ!」と言って黙らせる、わかりやすい勧善懲悪スタイル&実は権力者カタルシスな作品です。
そうです、金さんが桜吹雪の刺青を見せて戦う際、結構な割合で賭場シーンがあったのです。
蕎麦猪口みたいなのに、サイコロ2つ入れて数を当てるやつやろうよ!楽しそう!
という話になりました。
2個だけじゃなくて、3個入れてもよくない?
トランプの一休さん(193)とかみたく特定の数字当てたらすごくない?
机1つで出来るね!…と、
立派なチンチロリン賭場の出来上がり。
試しにやると、最高に楽しくて何人か親に話したら止められ、先生に保護者が経緯を聞いて「トランプで何も賭けずに好きなように遊ばせてやってください!」という話に落ち着き収束しました。
人間って、いとも簡単に堕ちるところまで堕ちるんですね。自覚ありませんでした。
大人になり、麻雀含めギャンブルには普段全く興味はなく、仕事とか遊びでここぞ!という時にギャンブルしているタイプの勝負師となりました。父に似なかった部分です。
ただ、勝負師って勝負しないと気が済まないというか、血がたぎることがあるな…という実感値があります。
私が見ていて一番それを感じたのは他でもない、今回の衆議院議員選挙です。
賛同はできなくても、同じ立場だったら、やはり勝負を賭けてしまったと思うくらい、気持ちはわかります。
私は一般人なので、その山っ気や血のたぎりとうまく付き合うように注意しています。
たまにギャンブルを嗜む
常習はしません。友達同士とか海外行った時とかに、ライトにカジノや競馬場を楽しみます。
ガス抜きレベルです。
勝ちすぎない、負けすぎない、人と分けて腹六分目で引く
あぶく銭なので、半分以下しか手元に残さないことにしてるし、乾杯してしまいます。腹八分目というより六分目くらいで余韻を残して引くことにします。負け始めたり時間が来たら、サッと引く。
運が向いてる時に自分より弱い立場の相手に攻撃しない
これが一番大事かもしれない…。なんとなくですが、チャンスの神様が一番嫌いなことなんじゃないか?と思ってます。
風向きが変わってマイナスになることがある。私は政治家の方ほどそんな荒波を乗り切れる気がしないので、運が向いてたり強い立場の時ほど、誰かと対立するのを避けるようにしてます。万が一対立しても、罵詈雑言に腹がたっても、自分が謝って折れるようにしてます。
悔しい時は、よく寝ます。
気分転換にいいことする
他の方からもよく聞くのですが、人に攻撃されたり風向き悪いなー…と思ったら、仕返しじゃなくて、全然関係ない相手に親切にすることにしています。
あと、よく寝ます。(大事なことなので二度目)
…という感じです。
いずれにせよ、勝負師的な性質を持って生まれてしまったら、一生うまく付き合わなきゃいけないな…と思っています。
そして、勝負して勝った人も負けた人も、勝負した時点で、しなかったよりうんとエネルギー使ってるはずなので、ゆっくり休んで英気を養って欲しいと願っています。
人生初の歌舞伎に…
一昨日の10/11(水)に代休をいただいて、人生初の歌舞伎に行きました。
↓こちらの、夜の部。
歌舞伎座はいつも通勤経路にあって、
やることが多い時は木挽町広場のタリーズを勝手に第2オフィス的に使っておりました。物を書くときに静かで便利です。
↓前回の記事
見てると入る人はワクワクしてるし、出てくる人は幸せそうだし、私はあの小さなお稲荷さんも好きです。
ずっと行こうと思っていたけど、行けたのが今という感じでした。なかなか、時間が合わなかったです…。
さて、いざ潜入…。
ドキドキしながら予約をしたら、スーパー良い席でした。前から11列目、花道から3番目が、もっと遠いと思っていました。
しょえー、花道近い!舞台も近い!
表情まで見える~~!
ものすごいライブ感!!!
という感動から始まりました。
常連さんのご婦人たちがすごく優しい…
今回は同じ列にお隣にご婦人が2人だけ。ホッとしました。
NYでの初ブロードウェイの時もオーケストラ席で一人になり、
周りやトイレで一緒になった方々が、親切かつフレンドリーだったので、
こういう時に、自分はとっても運が良いなぁとしみじみ思います。
お弁当食べてたら親切な言葉と共に
「たくさん楽しんでこれからもっと好きになってね」
と声をかけてくれた方もいました。優しい…。
関係者席を押さえるの大変そう…
私の隣はWebで予約した時に、全て埋まっていたのですが、当日、右5席は空席で、
関係者席として自分達で押さえる大変さも感じました。
価格が落ちない工夫は必須だけど、海外の演劇みたいに、「直前に並んで席があったら少しだけ安く入れるよ!」という仕組みが
アプリとかで確立できたら、もっとすそ野が広がるし、
IT系・広告系のキャリアを持つ身としては、
ああ…担当だったらこの辺解消してあげたいな…と思いました。
残念ながら、もうメーカーに転職してしまったので、
プロボノとかクラウドファンディングとか機会があれば協力したいな
と感じる点でした。
以降、私の感想を綴ります。
歌舞伎役者さん、男らしいしめちゃくちゃ足が速い!
特に、最初の尾上松也さんの花道登場が俊足過ぎて「ビクッ!」ってなりました。
そうか、こんな勢いでこんな近くから出てくるのか、
すごいな…来て良かったな…となる掴みが素晴らしい。
照明が切り替わったり、小さな鈴の音が聞こえたりといった決まりごとに気づくまで、一人でドキドキしていました。
本当に野球の盗塁レベルにめちゃくちゃ速かったです。
役柄見ると、普通にイケメン役だし、ドラマでもいいお芝居してるのに、
深夜の『さぼリーマン甘太朗』で白目とか割と胸熱な人で、
「この人の面白さにもっと早く気付けば良かった!」と思いました。
あと、みなさん思ったより背が高く、細すぎない体格なのも安心感あります。
女形の人が女性以上に女だった!
坂東玉三郎さんの立居振舞が女性にしか見えないし、女性でも色気を感じる…!
男性から見た「こうであって欲しい女性像」が性別としての女性以上に再現されており、「はい、すいません、精進します」と反省。
それくらい、セクシーです。
何より、動きが女らしいので、1幕目に「お…男っぽい声だな…」と思った人が、
最終幕には落ち着いたマダムにしか見えなくなるから不思議です。
とにかく横顔がきれい!
写楽の浮世絵で見る通り、歌舞伎の役者さんって鼻筋が通ってて高い人が多い。
中村七之助さんの横顔は、ため息が出るほど、きれいでした。
たまに平和な時事ネタをぶっこむ!
何を言ってるのかわからない外国語の台詞にパンダとか平和なネタがチラッと混ぜてあり、捨て身で笑いを取りに来る巻き込み力に衝撃を受けました。
シリアスな場面では客席は暗く、明るく観客を巻き込む場面では明るくなり、
演じている人も反応を見られるのはやりがいがありそう。
人間をよく観察し、市井の人の感情に敏感
女性がヒステリーを起こす様を的確に捉えていたり、良い人が豹変して度を超える些細な瞬間を捉えたり、非常に人間をよく観察して、舞台上でもわかるように見せる技を感じます。
私は「抑揚が薄い日本語の語感×ミュージカル」でいきなり歌われると、リズミカルな英語の抑揚の時より違和感でムズムズしちゃう人ですが、歌舞伎はもっと大げさにやっているのにムズムズする違和感を感じさせず、楽しめました。
また、昔は大きな出来事や話題の速報的な役割を、市井の人の感情を敏感に汲み取って伝えていた歩みも端々に感じます。
特に、権力を私物化したり公私混同した人が度を超えることに対して「気にくわないね!」というスタンスは一本筋が通ってると思います。
吉良上野介さんが超遠縁なので子どもの頃から『忠臣蔵』は勘弁して〜…ですが、
片方の人が「自分の方が優位にもかかわらず、やりこめ過ぎる」という見え方のものに対して、ルールや法律そっちのけで感情的な反応が強く生まれやすいという点を押さえており、当時としてはなんて自由で挑戦的な世界なんだろうと思います。
そうだな…時事ネタを織り交ぜる傾向を考えると、「このハゲーーー!!!」とか江戸時代なら絶対いじられてただろうし、現代で演目考える人の方がまろやかですね。
見得をきると様式美としてきれい
お着物のゴージャスさもさることながら、様式美として非常にきれいな形に収まったポーズで、自分の身体を使ったアートを生涯かけて極めていくのだなと感じました。
中村芝翫さんは背が高くて迫力がありました。それから、白く塗った中村鴈治郎さんは、マスコット的なかわいさがありました。(10/16、見栄→見得を訂正。誤変換スミマセン)
学生時代の勉強が効く!
歴史に興味を持って時代背景を覚えていたり、古文や漢文が楽しかったりした人は、イヤホンガイドを使わなくても楽しめます。
良かった~!国語全般得意で!
良かった〜!予習好きで!
原典に当たって読み漁って、早めに行ってプログラム読み込むと、最高です。
↓今回はこれを読破してから行きました。
それから、イヤホンガイドの声の方が良い具合に枯れてるのもしっくりきます。おじいさんとお茶飲みながら見てるみたいな感じ。
中には楽しむ場所がいっぱい…!
縁起物だから食べておいでよー!と教えてもらった鯛焼きは「めでたい焼」という名で、紅白のお餅が入ってます。
熱々でとろけるし、これは罪深い味わい…!
水曜日限定のすき焼き弁当もお肉が柔らかくてとっても美味しかったです。
さりげなく、2階のロビーには東山魁夷の絵とかあります。
…というわけで、(ほとんどiPhoneで書いて手がプルプルしてますが…)
長い時間かけて工夫を凝らしたエンターテインメントが凝縮されていて、
非常に楽しい場でした。
こうして、人は沼にハマっていくのか…!私の曾祖母もハマったのか…!
せっかくなので、また見に行きたいと思います!