ホットワインのレシピ
もうこんな時期だ。noteとの棲み分けを考えてたら放置してしまった。こっちはプライベートな備忘録としたい。
冬の競馬場のお供のホットワインレシピ
寒かったのと、企画してくれた方に「麦焼酎のお湯割りと赤ワインのホットワインどっちが好き?」と聞いたらホットワインだったので。
使ったのは一人で開けて(やべぇ飲みきれないけどもったいない)と思ってた「ペンフォールズ」だ。軽いけど渋みがある。肉に合うワインが好きなので、タンニンを感じるワインで作るためのレシピになる。フルーツとスパイスだいじ。
材料
- これらをホーロー鍋に入れ沸騰させないように煮詰め、しばらく放置して冷まし、再び煮詰めるのを3回繰り返す。
- 飲む前にあたためて茶こしでこす。
- 取り出したオレンジ輪切りをいちょう切りにし、りんごとオレンジは戻して、シナモンスティックを添えて完成。
こんな感じで出来上がる。
今回、保温水筒に入れたら、寒い時に一瞬であったまれて良かったので残しておきました。
雑だけど丁寧に見えるアレコレ
このブログは雑だけど丁寧に見える日常を綴ることにしています。
私は時々「余裕のある丁寧な暮らししてるよね(≒浪費家っぽい)」と言われがちですが、メーカーのお給料で一人暮らしだと、倹約しないと生きていけないため、
ポジティブな誤解ありがとう 涙
と全力で思っておりまする。
せっかくなので心に余裕が出る雑ていねいな暮らしについて書く!
さて、私の一人暮らしのテーマは「貧すれど鈍せず」で、「雑だけど丁寧に見える暮らし」をしています。
以下、やってよかった一工夫です。
パスタソースに一工夫
パスタソースは青の洞窟のカルボナーラが大好き。どこのメーカーのでも良いのですが、一工夫を加えると栄養バランスも整って、手が込んだ感じになります。
の2点にハマっています。
一滴で贅沢な香り、トリュフオイル
パスタって、最後少しエクストラバージンオリーブオイルかけると美味しいのですが…
- ミートソースにトリュフオイル一滴
アルティザンドゥラトリュフパリのオイルは2000円以内でたっぷり入ってるのでちびちび使うと非常に長持ちします。
作り置きしとくと色んな料理に変身するミートソースが一番相性良い気がします。
元気のある時は出汁をひこう
茅乃舎さんの出汁が好きですが、出汁パックでも鰹節でもいいから元気があればひく。
- 出汁をひく
- お気に入りのみりんと醤油で味を整える
これだけで、テーブルマークのうどんがごちそうに早変わり…!
みりんは三河みりん、お醤油は玄蕃蔵が好きですが、お醤油は超贅沢なので冷蔵庫で大切に保存しながら使ってます。
作り置きの味方、フードプロセッサー
料理で手間取るのってほとんど切るプロセスなんですよね。みじん切りとか特に。
パナソニック フードプロセッサー ホワイト MK-K48P-W
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みじん切りも約20秒なので、楽チン!
塩入れた湯船に頭から浸かる
贅沢な香りの入浴剤ではなく、塩と酒を入れた湯船にドボンと入るとものすごいリフレッシュできます。
ちゃんと身体洗ってるのに心なしか湯船が黒く濁る気がする…そうかこれが人間の暗部か…
とか思いながらリラックスしています。
- 伯方の塩
- 料理酒
可能ならお気に入りのアロマオイルを入れると呼吸を深くできて、尚スッキリです。
最近は、台湾のお土産の樟脳オイルを時々使ってます。
お値段も味方の化粧品はキュレル
スキンケアって基本的に日焼け防止と保湿なんですね…。
高級な化粧品やクリームにお金を使えなくても、この二つをしっかりすればかなり肌をいたわってくれます。
- キュレルのスキンケア&入浴剤
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キュレルは肌のセラミドを保ってくれるので、この初秋の時期からやっておくと、1月あたりの花粉症の季節の乾燥が楽になります…!
以上、やってよかった雑だけどていねいな生活を送る一工夫です。
お値段は高過ぎず、ちょっとだけ心にゆとりができる方法は今後も開拓していきます。
神社のご利益シリーズ
ヘトヘトだな…という時や、あ!お祭りやってる!と気づいた時は、スルッと神社に行くことにしています。なるべく午前中に。
…で、いつもお散歩してるコースの神社は、白蛇の神様を祀っています。
そこのお祭りは非常に盛大で、ゆかりのある地方から名産品のブースも出ている賑わい。
のんびり参拝を終え、くねくねした生きてる白蛇さんを愛で、さて出かけよう…としたら、
北海道産の丸々としたパプリカを発見。「緑黄色野菜足らないから2個ぐらい買おうかな?300円か…国産だし仕方ないね!」と思って払ったら…
袋つめ放題300円!!!!!
渡された袋そんな大きくないし5〜6個なら一人暮らしでも消化できるな…と控えめに詰めてたら1.5倍サイズの袋を追加で渡してくれ、結果控えめに詰めても11個に。
そう、私の最初のご利益パプリカ11個!
これは…家にすぐ帰ろう。半分実家にあげるために連絡しよう…せめて今日は4個は調理しよう…。
ということで、オーブンで焼いて皮を剥き、砂糖を入れて煮きったバルサミコソースとオリーブオイルで和えてマリネにしましたよ。
神社って本来、午前中に行って寄り道せずまっすぐ家にご利益を持って帰るのだそうです。
何か大量のパプリカのおかげで、図らずも家にいったん帰ることになりました。神様すごい。
何で寄り道しちゃいけないか?というと、いただいたご利益を使ってしまいやすいのだそうです。
それを教わる前、盛大に使ってしまったケースが2回あります。両方とも伊勢神宮さん系です。
その1:伊勢神宮ツアーに両親と参加
参拝を終え、帰りのバスでバスガイドさんと赤福争奪じゃんけんが始まりました。
人数多いから勝った人だけ残留という形式で、最初はグー、じゃんけんぽん!!!
一人勝ちしてしまった…
いいんだ…父の実家分になったから。
その2:東京大神宮の七夕祭りに行く
東京のお伊勢さんは飯田橋の東京大神宮さんです。七夕祭りなのを発見し、「よーし私も短冊書いちゃうぞー」と参拝した帰りに、スマホの充電器と飲み物を買いに最寄りのコンビニに寄ったら、クジ引きを引かされました。
当たった…
アイス2個ドリンク1本…
まさかの展開。アイス2個溶かしながら次の予定へ。。。
この話をしたら、教えてもらったのが先ほどの話。
ですので、最近は参拝したら家か会社といった長く過ごす場所に戻ることにしています。
食べ物に恵まれるのはとっても幸せだなとは思うので、今週はパプリカをたくさん食べようと思います。
絶対に焼けられない戦い2018
暑いですね…日差しもすごいです。
ここ最近、日焼け対策で買って良かったものを今日は書こうと思います。
すぐ湿疹が出たり、元アトピーなので、肌が弱く色が白めの人の基準です。
良い日傘は涼しい
毎年地曳網にお邪魔しているのですが、ある年、先輩の奥様が「暑いでしょう?」と傾けてくださった日傘の遮光性がすごくて一瞬で涼しくなった経験がありました。
その方が、「日傘はちょっと高いものだと涼しいよ」と仰ってたのがずっと記憶にあり、たまたま昔の同僚の方がオススメしてくださった「サンバリア100」を買いました。
サンバリア100|完全遮光、日傘、遮光傘、紫外線アレルギーの方へ
すっごく涼しいです。
お高いし、大量生産できないから入荷したらすぐ買わないといけないんだけど、買って良かったです。
ただ、水玉の傘+ボーダーのバッグ+ストライプのシャツ…とチカチカしたコーディネートになった時は(ヤベッ…)ってなってます。
小豆島の700円位の帽子最強説
今まで、いろんな帽子買ったんですけど、去年日差しの強い小豆島のお土産屋さんで咄嗟に買った帽子のつばが広くて非常に涼しい。
これを被るか被らないかで焼ける度合いが違うため、重宝しています。
写真はないですが、帽子はつばが大事。
700円最高。
腕カバーよりラッシュガード
日焼け止めの腕カバーは良く売ってますが、水着売り場にあるラッシュガードの方がサッと羽織れて便利。汗をかいても洗ってもすぐ乾くし、冷房の効いたオフィスでも使えます。
ICEPARDAL(アイスパーダル) 全20色 S?4Lサイズ レディース 無地 ラッシュガード パーカー UPF50 + YKKダブルジップ使用 IR-7100
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肌に優しい日焼け止め
皮膚科で購入したPOLAの「ルビパール」の日焼け止めを毎日塗ってます。
紫外線吸収剤フリーで肌に優しいため、日焼け止め効果のある下地の前に使います。
これが焼けない上に、湿疹が出来にくくなって良いです。
ただ、落ちやすいため、スプレータイプの日焼け止めと併用したり、終日野外の時はこの上にSPF50のアネッサを重ねてます。
スプレータイプの日焼け止めは、髪の毛に使うのもおすすめです!頭皮も日焼けしますし。
それでも焼けてしまったら
火傷と割り切ってとにかく「冷やす」に尽きます。美白エッセンスとかは炎症が落ち着いた後にしています。
- プールに入るか水シャワーを頭にかける。
- 冷蔵庫で冷やしたパックの上から保冷剤を乗せてしばらくじっとしておく。
- たっぷり保湿する。
- ビタミンCを取る。
- 夏野菜を摂る。
につきます。
個人的には常温ドリンク&頭寒足熱は夏にも有効ですし、夏野菜ってちゃんと体温下がるの嬉しいです。特にトマトとアボカドを大量投下したサラダそうめんの虜です。
以上、私の絶対に焼けられない戦いでした。
港区ライフふたたび
東京カレンダー的価値観とか女子同士のキラキラマウンティングとか全く興味ないのであくまで勤務地としての港区への愛を綴ります。
社会人になって働いたのは横浜市→渋谷区→港区→台東区で、一番長い勤務地が港区。今回5年ぶりです。
5年前に転職で台東区勤務になって感じたのが、
「時の流れが違う!」
「人の距離が近い!」
の2点です。
時の流れの違いって?
オフィスが多いとみんな知らず知らずに一定リズムの急ぎ足です。
よく聞くと足音が揃ってます。
ところが、下町や観光地と同居していると聞こえなくて新鮮でした。
東京駅の八重洲口は旅のウキウキが、丸の内口は目的意識が溢れてるあの感じに近い。
目的が人それぞれゆえのリズムのバラツキが、時の流れをゆっくりさせていました。
人との距離の違いって?
長く観光地として成立したかどうか、町工場や個人商店などの小規模か対面ビジネスと直結した業種が根付いているかどうかで、その土地の人との距離は決まります。
IT系企業などの対面じゃなくてもやりとりできる業種や金融、不動産、商社など規模のビジネス、BtoBの業種が多いと、守秘義務もあり人との距離は一定に保たれます。
経験業種やその人の価値観によっては、その距離に対してかなり心地よさを左右するんですね。私は一定距離ある方が好きなので慣れるのには時間がかかりました。
ちなみに、転職して一番びっくりしたのは「社食のラーメンの列の人の近さ」です。後ろの人のトレーが背中に当たるんです。
焦んなくてもあなたの食べ物ありますから…
と内心思ったけど、デフォルトが近い。
特に、ハンバーグに卵載ってる時とか、ラーメンに半分に切った煮卵がついてる時のみんなのボルテージしゅごい。
最初はイラッとしたけど、今では人との距離が30cm以上あるのが普通の前職の同僚達に再現して話すと必ず笑いが取れる鉄板ネタへと昇華しています。すごいよ!卵のシズル感!
港区の愛すべきポイント
ここまで街の雰囲気の違いを書きましたが、私が個人的に「勤務地としての港区」の愛してる部分について触れてみます。
すぐ街が変わる
ちょっと見ないと建物が変わるので、変化が楽しいです。
人と近すぎない
疲れ果てた時に乗ったタクシーで話し込まれると絶望感しかない人間にはこれ重要。
海外の人も多いので、いきなり視線向けて来られないのはホッとします。
食べ物のバリエーション豊富
これ、昼も夜も非常に大事です。
- ゆっくりランチのお店
- 席ランチ用にテイクアウトできるお店
- 移動途中にかきこむ早いお店
- 会食に使えるお店
- 宴会に使えるお店
- 個室で話せるお店
- 仕事の考え事や簡単な作業ができるお店
- 美味しいコーヒーのお店
- 美味しい中華のお店
- ビストロやイタリアンのお店
- ガッツリ焼肉のお店
- イケてる和定食のお店
- エスニックなお店
ざっとあげても、これらが割と身近で嬉しい。
取引先との行き来が30分
これは取引先の種類にもよりますが、一番ありがたいです。「来てください」「行きます」のハードルが低いから。
緊急時には互いに行ける一方で、段取り悪くてむやみに人を呼ぶと周囲の人にもすぐバレて白い目で見られるので、少しピリッとします。
これが最寄駅同士40分を超えると、何が何でも呼ばねばならぬという社内の意見と、来るのに心理的ハードルがある相手の気持ちの狭間でちょいと気を遣う。。
いい仕事する交通手段達
仕事の移動で意外と重宝するのはこちら。
- 丸ノ内線(滅多なことで止まらない)
- 銀座線(地下深く無くていい)
- 副都心線(東京を縦に突っ切れる)
- ちいばす(100円で田町や六本木の駅から歩くゾーンに行ける)
- 都バス(広尾方面行く時が最強)
- シェアサイクル(家探しの幅が広がる)
特にちいばすは今バスがどこにいるか?を調べられるので便利です。
スポーツセンター素晴らしい
これは書かずにおられない。
港区の区営スポーツセンターは綺麗で快適で、会社から近くなったので愛用しています。
500円でサクッと運動して帰れるの嬉しい。
ミノワマンに格闘技教えて貰えるチャンスも…
映画館と美術館が夜もやってて帰りに寄れる
六本木ヒルズ森タワーの森美術館は夜行くと夜景もきれいで空いててじっくりアートを楽しめます。
映画館はTOHOシネマズの六本木かミッドタウン日比谷がアクセスが良くて、静かなので割とレイトショーで行きます。
『グレイテスト・ショーマン』はドルビーアトモスで観られて良かったです。
住めば都と同様に、どこに行っても良いところはたくさんありますが、勤務地として気に入ってるポイントをいくつか書いてみました。
「冷静に見るとお前結局食べ物じゃねぇか!」
と自分に突っ込み入れつつ、終えます。
美味しそうな料理の写真と家庭的無罪
ここに1枚のすごく上手な料理の写真があります。
これがSNSにアップロードされたとします。
相手が男性なら
「料理上手だね」「美味しそう」とコメントする人がほとんどです。
相手が女性だと、
「家庭的だね」が混ざることがあります。
小さい頃、家庭の形や役割分担なんて様々なのにそれに「的」がついて誉め言葉になるのはなぜ?…とよくわからなかった概念でした。
ちなみに、この写真の主は…男性です。
日本でも大人気のイギリス人シェフ、Jamie Oliverさんのもの。
彼のインスタグラムのお料理はとても魅力的なのでおすすめです。
あとNigella Lawsonさんのインスタグラムも素敵なのでおすすめ。
彼女のレシピは「こってり禁断レシピ」感が素晴らしい。
話を元に戻すと、
家事が得意な女性を「家庭的」と称する言葉が誉め言葉である限り、
きっと男女のお給料の格差って埋まらないし、専業主婦の徒労感も減らない気がするんです。
日本の女性は家事をやり過ぎ説
日本の女性は勝手に高く家事の水準を設けていて己の首を絞めているという意見が近頃ちらほら出ています。「手抜きすれば」「お金使って外注すれば」という言葉が添えられがち。
でも待って。家族に健康でいてもらいたい、喜んでもらいたいという愛情から出た行為にその言い方はないんじゃないかな?と思います。
何より「家庭的(=家事を頑張る)」であることは「それらを達成するのに効果的で良いこと」と、多くの日本女性は成長過程で教えられます。
記事では、問題は女性の側だけじゃなくて家庭内で分担できていないことや、市販品や外食で済ます選択肢が限られていることに触れているのに、あまりに「過剰品質」的に断じる言葉が多く、胸が痛みました。
ですので、「家庭的」を褒め言葉にすることと、家事の水準を適正な範囲に留めることが、どうリンクしているか?に触れようと思いました。
「家庭的」を誉め言葉にすると「家庭的無罪」も生まれる
家事を完璧にこなすには、どんなにIT化しても多大なる労力と時間を要します。
終わりと成果ポイントを決めないと、永遠に終わりません。
「家庭的」という言い回しを、誉め言葉のニュアンスで使い、その行為を賞賛すると、先の「過剰品質」を暗に求めることに近づきます。
それは、
「家庭的=家事に労力と時間を割くこと」の引き換えにその他を失っている状況への推奨をはらんでいるから。
私はこれを「家庭的無罪」と呼んでいます。
- 学生の本分として、勉強をすること。
- 社会人として、仕事で責任を果たすこと。
- 定期的に運動をすること。
- 食事に気をつけること。
- スポーツや芸術など趣味を楽しむこと。
- 友達や家族との時間を持つこと。
いろんな役割を持っているのが人間で、これらは人生の選択や過程で生まれる基本的な項目です。
でも、家事に労力割いたら、できる範囲は限られてしまう。
人には様々な役割があるけど意志力には限界がある
5年くらい前にこういう本が流行りました。
書いてあることはとてもシンプルで、
その人が一日に使える「意志力」には限度があって、
それをどう効率的に物事を達成したり習慣を変えるために使うか?
にフォーカスを当てて頑張る重要性を説いています。
これを思い出して、ハッとなったのは、
「家庭的とされる好ましい状態」を保つのに意志力を使っていたら、そりゃ他のことには回せないよな…という納得感と、
何より、それを女性が「家庭的」という言葉で求められるのは、
家事をやっていれば他のことができなくてもOKで「期待されていない」ということの裏返し
だと気づきました。
だから「家庭的無罪」と名付けています。
できなくてもいいよ、家事をしてくれてれば。
それ以外は求めてないし、お金払わなくていいよね。
という状況です。
これでは、専業主婦も徒労感があるし、女性がどんなに仕事を頑張ってもどうせ女性だし家庭の方が優先で片手間でしょ?のまま。お給料にも反映されにくくて当然です。
もし、男女関係なく、全員に様々な役割があることが大前提だったら、
仕事など家庭の外での役割の責任も重くなるので、家事分担や仕事との両立はもっと進んで然りだなと思います。
「家庭的」の定義はいつから?
私が小さい頃ピンとこなかったのは「家庭的」の定義です。
料理や掃除や育児などができることを指すと知った時、
家庭での女性の役割って料理・掃除・育児だけ?他の役割もあったよね?となるような環境で育ったことも大きいです。
私の母は料理が上手ですが掃除は苦手です。
祖母は家事全般苦手でしたが、元官僚で仕事は得意でした。大学教授の妻として学生さんや先生方など人の出入りの多い家で、テキパキと対応していました。
母に料理を教えた曾祖母は、料理もお稽古もプロ級ですが、ごく親しい家族にたまにしか作らず、基本的にお手伝いさんやお料理人さんに指示を出してお客様に失礼のないよう応対をしていました。
戦前&戦後の奥様だった祖母と曾祖母に共通していたのは、「家庭」の役割の中に「切り盛り」が入っていたということです。
うちは、父方の家も母方の家も自営業や武家が長かったので、「女中さんや料理人さんや番頭さんを仕切る」とか、「店番に立つ」とか、「生産物を商品へと加工する」とか、何かしらの役割を持っていたという認識が強いです。
江戸時代まで、普通に女性も商売の戦力となっていた名残を残す環境でした。
「家庭的」の定義の根幹は、明治時代以降に教育に組み込まれた儒教思想の元、
サラリーマン×専業主婦世帯が増えた高度経済成長期以降に固まった、
割と新しい常識なのかなと、大人になった今では思っています。
素直に「料理美味しそうだね!」でいい
以上つらつらと書きましたが、
もはや、家庭的という価値観の根幹が変わりつつある中で、その言葉を誰かに投げかける必要もないかな?と感じています。
男性に対しても女性に対しても、美味しそうな料理には、素直に「料理上手だね!」「美味しそうだね!」と伝え続けたいと思います。
ワンパターンの「家庭」の価値観を無理にあてはめるのは、相手の生活習慣に踏み込むみたいでつらいので、この多様な社会では避けたいとも思います。
あと、「家庭的だね」という言葉を、「お前の料理の盛り付け、素人然としてインスタ映えしない」という遠まわしな揶揄表現として使う方もいますが、「それだったら何も言わずそっとしておきなさいな」事案ですのでここでは触れていません。
ちなみに、この時期、番組改編が行われる度に、がっかりするのが、TBS「噂の!東京マガジン」がなくならないことです。
若い女の子の料理だけdisる「平成の常識・やって!Try」コーナーが、
- 一人暮らしを始めたばかりの男子大学生/社会人の破天荒ROCK料理
- 定年後、恐る恐る包丁を握ったお父さんの珍料理フルコース
などにも一緒に笑えるようになればいいのにね、と思っています。
そこまできて、ようやくワンパターンの「家庭的」の呪縛から、色んな人が解放されるんじゃないでしょうか。
沼に引きずり込む人でありたい
自分の大好きなものに筋の悪い議論が起きると、息苦しさが増え、楽しめる人が減るみたいでツライです。もっと優しく賢いリテラシーが広がって欲しい!と切に願ったので書きます。
最近、こんな議論がネット界隈に広がりました。
- 映画のエンドロール見ない奴スマホONにする奴や予告編に遅れる奴はけしからん。
- 蓬莱の豚まん新幹線で食べるのは迷惑?そんなことない。座席を倒すな。いや倒して何が悪い。
この手の議論のどのへんが筋が悪いか?というと…
- 各々の価値観が違うから起きる。
- 解決策が一番厳しいマナー観で、全員を縛ることしかない。
- それによって間違いなく善良で議論と関係ない人が近寄らなくなる。
という3点セットだから。
解決するなら、
- 映画館は観客のスマホを没収し終始外に出られなくすればいい。
- 新幹線も飛行機のエコノミー同様に座席はほぼ倒せず飲食禁止にすればいい。
になりますが、それって、楽しい気分で過ごせますか?快適ですか?批判対象の行動に賛同しなくても、私はNOでした。
普段予告編もエンドロールも見るし、座席倒さないし、豚まんは家まで開けません。
でも、映画はみんなが楽しく本編を鑑賞し、新幹線はだれしも快適に移動するのが根幹かつ共有の価値だったはず。
価値観によって意見が分かれ、根本解決に繋がらない他人に行動に対して、推奨したり断じたりして「○○するなら××すべき!」という議論は、窮屈さを増しますし、最終的にハードルも参加コストも上がるから、極力避けてます。
「最低限ここだけは」以外、「違うかも」と価値観の違いを流せる寛容さを持ち、「けしからん」より「楽しい」を添えるリテラシーと優しさは持ち続けたいです。
そりゃ、私だってこないだ単館系映画館で『バーフバリ 王の凱旋』を観てたら、
本編開始後40分頃入ってきた女子4人組に画面を遮られた時はさすがに、
「お前が悪い!切るべきは指じゃない!首だ!(スパァ)」
バーフバリ( ゚∀゚)o彡゚バーフバリ( ゚∀゚)o彡゚
…的な荒れた気持ちになったので、ムカツク気持ちはわからなくない。
他方、意図せず予告編に滑り込んだことも、エンドロールを見る余裕が無かったこともあり、開き直る気も推奨する気もないものの、まとめて「映画を愛してない!」と断じられると、結構悲しかったです。強い怒り過ぎて「やったことあります。ごめんなさい。」としか言えなかった。
マナーとして市民権を得ていないことを自己都合で推奨するのは論外だとは思うけど、警笛って鳴らしすぎると、意見を押し付けていないつもりでも、十分に強く攻撃できるんだな…自分も気をつけねば…と感じる出来事でした。
要するに、
警笛は「最低限ここだけは」でいい。全てに「けしからん!」「○○すべき!」ってやったら、大好きな「沼」への新規参入者が減ってしまう!
という結論に至りました。
アンガーマネジメントの「許容範囲」を広げるに近いかもしれない。
なんでそこまで考えたか?というと、
この予告編&エンドロールの一件は、仕事帰りにレイトショーに行くのに気が引けてしまい、混雑する土日に「予約出来たら行く」へ優先度を下げるだけの効力があったから。
だって万が一会議が入ってギリギリになって、予告編に間に合わなかったら、チクッと胸が痛んでから映画観ることになるの、嫌。
結果として、TOHOシネマズ日本橋には、空席が1つ生まれることになりました。
ですので、正反対の沼の参入者を拡大するパターンに接した素晴らしい体験についても触れておきます。
歌舞伎マダムのすばらしさ
去年、初めての歌舞伎を、歌舞伎座の良い席で予約してみました。
俳優さんたちの一期一会の舞台に対する気迫も間近で感じられ、すごく素敵な体験でした。
1人でドキドキしながら座っていたり、お弁当を食べていたら、周りのマダムがみんな優しいんですね。
「初めて?」「これ美味しいよ!」「ここゆっくりごはん食べられるよ」「楽しんでね」「2Fロビーの絵画素敵よ」などなど。
予約前は、同世代のお友達からも、
「こういう席がいいよ」「こういうマナーがあるよ」「こういう演目楽しいよ」
「着物じゃなくてOKだよ」ってみんながみんなたくさん教えてくれたのです。
ファンが、ハードルを下げようとしてくれて、新参者に優しいってすごいこと。
おかげさまで、新春浅草歌舞伎に友達と2人で行く機会にもつながりました。Twitterですごく素敵なファンの方との交流も生まれ、元々楽しむ人との会話もより広がることとなりました。
1人のファンが2人3人と仲間を増やしていくすごい文化だと思います。襲名することを考えると、永遠に推せる…(ゴクリ)
大好きな何かについて論じるとき、
私はこの「歌舞伎マダム」のスタンスを守りたいなと思いました。
先の映画の話で言うなら…
「MARVELは予告編やエンドロールにネタ挟んでくるから侮れないよ!」だし、
「551の豚まんは家で蒸し直すと最高だし、りくろーおじさんのチーズケーキとセットだと最強」
「ノンアルビールとシウマイ弁当で富士山眺めながら西に向かうのも楽しいよ」
って感じの言葉でたくさん伝え続けたいと思います。