本日も一服

雑だけどややていねいに見える日常を綴る。海辺とおいしいごはんと読書。そしてログ用のブログです。

沼に引きずり込む人でありたい

自分の大好きなものに筋の悪い議論が起きると、息苦しさが増え、楽しめる人が減るみたいでツライです。もっと優しく賢いリテラシーが広がって欲しい!と切に願ったので書きます。

 

最近、こんな議論がネット界隈に広がりました。

  •  映画のエンドロール見ない奴スマホONにする奴や予告編に遅れる奴はけしからん。
  • 蓬莱の豚まん新幹線で食べるのは迷惑?そんなことない。座席を倒すな。いや倒して何が悪い。

この手の議論のどのへんが筋が悪いか?というと…

  1. 各々の価値観が違うから起きる。
  2. 解決策が一番厳しいマナー観で、全員を縛ることしかない。
  3. それによって間違いなく善良で議論と関係ない人が近寄らなくなる。

という3点セットだから。

解決するなら、

  • 映画館は観客のスマホを没収し終始外に出られなくすればいい。
  • 新幹線も飛行機のエコノミー同様に座席はほぼ倒せず飲食禁止にすればいい。

になりますが、それって、楽しい気分で過ごせますか?快適ですか?批判対象の行動に賛同しなくても、私はNOでした。

普段予告編もエンドロールも見るし、座席倒さないし、豚まんは家まで開けません。

でも、映画はみんなが楽しく本編を鑑賞し、新幹線はだれしも快適に移動するのが根幹かつ共有の価値だったはず。

価値観によって意見が分かれ、根本解決に繋がらない他人に行動に対して、推奨したり断じたりして「○○するなら××すべき!」という議論は、窮屈さを増しますし、最終的にハードルも参加コストも上がるから、極力避けてます。

 

「最低限ここだけは」以外、「違うかも」と価値観の違いを流せる寛容さを持ち、「けしからん」より「楽しい」を添えるリテラシーと優しさは持ち続けたいです。

そりゃ、私だってこないだ単館系映画館で『バーフバリ 王の凱旋』を観てたら、

本編開始後40分頃入ってきた女子4人組に画面を遮られた時はさすがに、

「お前が悪い!切るべきは指じゃない!首だ!(スパァ)」

バーフバリ( ゚∀゚)o彡゚バーフバリ( ゚∀゚)o彡゚

…的な荒れた気持ちになったので、ムカツク気持ちはわからなくない。

他方、意図せず予告編に滑り込んだことも、エンドロールを見る余裕が無かったこともあり、開き直る気も推奨する気もないものの、まとめて「映画を愛してない!」と断じられると、結構悲しかったです。強い怒り過ぎて「やったことあります。ごめんなさい。」としか言えなかった。

マナーとして市民権を得ていないことを自己都合で推奨するのは論外だとは思うけど、警笛って鳴らしすぎると、意見を押し付けていないつもりでも、十分に強く攻撃できるんだな…自分も気をつけねば…と感じる出来事でした。

 

要するに、

警笛は「最低限ここだけは」でいい。全てに「けしからん!」「○○すべき!」ってやったら、大好きな「沼」への新規参入者が減ってしまう!

という結論に至りました。

アンガーマネジメントの「許容範囲」を広げるに近いかもしれない。

アンガーマネジメント 怒らない伝え方

なんでそこまで考えたか?というと、

この予告編&エンドロールの一件は、仕事帰りにレイトショーに行くのに気が引けてしまい、混雑する土日に「予約出来たら行く」へ優先度を下げるだけの効力があったから。

だって万が一会議が入ってギリギリになって、予告編に間に合わなかったら、チクッと胸が痛んでから映画観ることになるの、嫌。

結果として、TOHOシネマズ日本橋には、空席が1つ生まれることになりました。

ですので、正反対の沼の参入者を拡大するパターンに接した素晴らしい体験についても触れておきます。

 

歌舞伎マダムのすばらしさ

去年、初めての歌舞伎を、歌舞伎座の良い席で予約してみました。

俳優さんたちの一期一会の舞台に対する気迫も間近で感じられ、すごく素敵な体験でした。

 

1人でドキドキしながら座っていたり、お弁当を食べていたら、周りのマダムがみんな優しいんですね。

「初めて?」「これ美味しいよ!」「ここゆっくりごはん食べられるよ」「楽しんでね」「2Fロビーの絵画素敵よ」などなど。

 

予約前は、同世代のお友達からも、

「こういう席がいいよ」「こういうマナーがあるよ」「こういう演目楽しいよ」

「着物じゃなくてOKだよ」ってみんながみんなたくさん教えてくれたのです。

ファンが、ハードルを下げようとしてくれて、新参者に優しいってすごいこと。

 

おかげさまで、新春浅草歌舞伎に友達と2人で行く機会にもつながりました。Twitterですごく素敵なファンの方との交流も生まれ、元々楽しむ人との会話もより広がることとなりました。

 

1人のファンが2人3人と仲間を増やしていくすごい文化だと思います。襲名することを考えると、永遠に推せる…(ゴクリ)

 

大好きな何かについて論じるとき、

私はこの「歌舞伎マダム」のスタンスを守りたいなと思いました。

 

先の映画の話で言うなら…

「MARVELは予告編やエンドロールにネタ挟んでくるから侮れないよ!」だし、

「551の豚まんは家で蒸し直すと最高だし、りくろーおじさんのチーズケーキとセットだと最強」

「ノンアルビールとシウマイ弁当で富士山眺めながら西に向かうのも楽しいよ」

って感じの言葉でたくさん伝え続けたいと思います。

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