本日も一服

ようこさんのログ用のブログです。 お茶と海辺と馬と温泉と。雑だけどていねいに見える日常を送っています。

ドンくささをちょっとだけ克服した話

小学生の体育の必須項目に「ヒップホップダンス」が加わった時、
阿鼻叫喚した人達がいます。

私だ!

正確には、自分と当時の職場の後輩です。

ヒップホップダンスとか死ぬ!

日本人なら、意味や感情表現と

動きが繋がった日本舞踊とか能にして!

是非に及ばず!からの「人間五十年~」って

『敦盛』舞って最期を迎えられるよう、教育して!(違)

二人とも、リズム感が無い小学生だったので、

ヒップホップで苦しむ気持ちをお察ししまくってました。

私は、ドンくさい優等生だった。

とても他人事じゃなかった記事を、今週目にしました。

headlines.yahoo.co.jp

「言語性知能」が圧倒的に

「動作性知能」を上回っている実感を、

小さい頃から持っているので、この小説家の体験は非常に理解できます。

もちろん上には上がいるし、下には下がいますが、

ドンくさい優等生そのもの。

  • 集団でリズム感を要する全般がダメ。特にチアダンスやバスケ。
  • ファミレス、レジ打ち、単純作業は鬼門。妙に濃いブドウサワーを乱発しバーミヤンを1か月で辞めました。
  • 現職でもイベント設営作業が遅い。釘が曲がる率90%、ネジ留め1本2分…。
  • 読書も速いし、勉強は好きだし割と成績は良い。ノートや机は汚い。

どうにもならないんですね。これ。

高校生まで「ちょっと運動音痴なだけ」だとお気楽に捉えていたけど、

大学に入って現実を突きつけられました。

動作を行い完了することが苦手である。

自分が「動作を行い完了することが苦手」と気づいたのは、

大学の馬術部でした。

同期達が難なく覚えていく作業に、

倍近くの場数を要しました。

もちろん、「馬を御す」なんて無理で、「合わせる」で精一杯。

決して上達はしなかったと思う。

何より、役立てないのって本当に辛く、

今でも時々、自信がすぐなくなるのに影響してます

あと、大学に入ってから気づいたので今でも周りには

「そんな状態の私と関わってくれてありがとう」と感謝してます。

でも、今は普通に社会人してます。

現在、私は会社勤めをして、普通に社会生活を送ってます。

世の中的に見ると、そこまでドンくさい人間ではなく、

きびきび動いているように見えるみたいです。

イベント設営でバレる以外は、割と効率的に生きてます。

18-19歳の時に悩んで、

ダメならダメなりに克服しようと試行錯誤した結果が、

功を奏していると感じたので、同じ悩みを持つ人に、

少しでもヒントになればと、書くことにしました。

言語性知能>動作性知能の人の「作業」の覚え方

言語性知能>>>動作性知能というタイプの人は、

目で見たことを整理して、動作や作業に落とし込めません。

そのため「アクション、即、付加価値」となる単純作業やレスポンスの速さを求められるファミレス、

師匠から「見て盗む」職人技の世界は、全くの鬼門です。職業として避けた方が良い。

特に、馬術部ってすっごく手先が器用だったり、

動作性知能や感覚の鋭い人が職人技で作ったルールやしきたりが、

当たり前にあって、一般社会のように「できないこと前提」が、ありません。

体育会の部活である以上、後輩に教えるし、

覚えないと同期に迷惑がかかるうえ、命に係わるちょっと危険なスポーツです。

しかも、馬はすっごく可愛くて感覚的で美しすぎる生き物で、

一緒にいたい!やるなら丁寧に接したい!

と心から願いました。

だったら脳のほかの部分を使って覚えようと考え、試行錯誤していました。

具体的にやったことは主にこの2つ。

  1. 動作を一度「言語化」する
  2. 過程の感情を嗅覚や味覚に繋げて記憶する

です。

動作の言語化ってどういうこと?

この動作は、どういう意味を持ち、どういう形になるためのものである。

だからこういう風に進めて、こういうゴールを目指す。

ということを自分で洗い出し、フローにすることです。

メモに書いて言葉として吐き出すのがおすすめ。

もし可能だったら、自分でマニュアル化しておくと、

その環境を去る時に新しく入った人や後任者にも役立つのでお勧めです。

このおかげで、ルーティンワークを理解しやすくなりました。

過程の感情を嗅覚や味覚につなげるってどういうこと?

間違いなくこれがスーパー気持ち悪い印象を持たれそう…。

視覚は「見る行為」のため「動作性知能」に近いものがありますが、

嗅覚や味覚って「認知機能」なため「言語性知能」に近い働きをします。

だから、そのプロセスをやっている最中に五感をフル活用して、

ああ、この作業をするとこういう匂いがするんだ…

あ、この感情ってこの食べ物を食べたときに近いな…

といった別の体験をしたときの記憶と結び付けて覚えます。

作業を覚えた先をストーリーとして予測する

作業を無事覚えられたら、物語を描きます。

ロールプレイングゲームのように、いろんな結末があるけど、

こういうことが考えられるな…と次に起きることを想像します。

自分の後に、何が起きるのか?を予測して動くと、

少し効率的に動けるようになります。

周りの人も観察してストーリーで理解し傾向をつかむ

駅の改札の人混みの中の人の動きも大まかに傾向で分けて、

こういう動きをする人は次にこういうアクションを取りやすいな…

とかを「言語化」してストーリーにし判断します。

そうすると、不穏な動きをする人とか、

何かに気を取られている人の様子がわかって、回避できますし、

自分の行動を再確認するのにも役立ちます。

 

以上が、私がドンくささをちょっとだけ克服したやり方です。

「ちょっとだけ克服」と書いたのは、

動作性知能に優れた人や、感覚の良い人には敵うことがないからです。

適性を活かして、得意なことに特化した職業を選び、

自分と違う才能の持ち主と助け合うことを目指した方が、

お互いに幸せなんだろうという結論に達しました。

職人技を後世に残したいとき、言語化できる人が必要です。

コンセプトを形にしたいとき、超絶技巧を施す人が必要です。

自分とは違う才能の人と助け合えるよう長所を磨きつつ、

短所を少しだけ克服していければ…といつも思っているので、

ちょっと書きました。