ロボ美とワタシ
先日、ワールドビジネスサテライトやYahoo!ニュースで
「日本生命にAI新入社員『ロボ美ちゃん』を導入!」という話題がありました。
※概要はこちらの方のブログが詳しいです。
個人的には非常に感慨深いニュースでした。
私は
「AIが仕事を駆逐する!」までにはもうしばらくあるから、
その間、新しいことを学んで、自分達の生活を変容させていこう!
と思ってる人です。
ただ、そう思うようになったきっかけは、
自分がリアルに駆逐された実感があるから
です。
新卒の時、損害保険の業務職になりました。
才能が無いとはまさにこのことで、事務の適性がゼロだったんですね。
私がよく失敗したのは下記の3つです。
- クレジットカード払いの方の申込書に添付するカード伝票は銀行口座振替用紙と処理が違うためホチキスではなくわざとクリップで留め集約担当への目印にする。
- OCR読み取り不良をあえて出し、手計算の式を入力し建築中火災保険料率を記載する。
- 先に代理店口座がなくなり請求が立ったらエラーが3行ずつ出るので1行につき3つの伝票を立てて1つずつエラーを消す。
これらをダブルチェックなしに進めなきゃいけないことがあり、請求前情報で自分のミスが見つかったら大急ぎで修正しないと大問題になるなので、死ぬほどつらかったです。
ミスを重ねると、緊張します。
緊張すると、ミスをしやすくなります。
女の園でその悪循環は、死亡フラグです。
先輩の当たりは壮絶そのものでした。
当たり前です。できてないんだから。
その一方で、キャンペーンをしたり、
総合職(営業)の人の代理で試算や分析したりするのはものすごく楽しかったし、ミスしなかった。
自分の適性を間違えたことを悟りました。
当時は総合職転向はスタンバイが長いとも聞かされたけど、
一応、必要資格も取りました。
この時以来、
自分はできてないんじゃないか?と不安になる癖
をずっと持つ位悩んでました。
そこに、ちょうど社会の変化がありました。
- iPadの発表。→タッチパネルで申込内容の確認をお客様ができるようになる。
- 住民基本台帳スタート。→個人の公的な情報特定と紐付けが簡単になる。
- 電子カルテの浸透が進む。→告知義務の抜け漏れが減る。
- ブロードバンドとインターネットの普及。→EC経由の申込が増える。
と即座に想像してしまった。
そして、気づいたのは、
- 事務のスキルや知識がない自分よりコンピューターの方が優秀である。
- お客様が自分自身で保険をカスタマイズして選べる世の中の方が満足度が高い。
- 私の職業自体、すぐじゃなくても無くなるか、人数絞られる。優秀な人だけが残る。
ということ。
あ…私、いらないじゃん。
…と思って辞めました。
世の中の変化に、
早い段階で駆逐されることがわかった瞬間
です。
当時の同期はみんな優秀で、エキスパートとして極めた人あり、総合職に転向した人あり、転職した人あり、色々です。
それにも関わらず、その職種の人数は減少傾向であるのを見て、切なくなります。
ロボ美のニュースで、
ついにそんな時代が来ちゃったか
と思わされた次第です。
同じ仕事してたら間違いなく失職してるw
今でも、社会人の基礎や世の中のリスクはどのようなものでどういった準備が必要なのか教えてくれ、
一生使える良心的なプランの保険に保険料が安いうちに入れ、
何より、素敵な同期に出会えた最初の会社には感謝しています。
あの時、適性が違うと気づけて
自分にも周りの人にも本当に良かったし、
世の中の変化に駆逐されるような働き方ではなく、
変化と共に生きていく道を選べるよう精進を続けなきゃ、
と思うニュースでした。