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本日も一服

雑だけどややていねいに見える日常を綴る。海辺とおいしいごはんと読書。そしてログ用のブログです。

インターネットは私達のバベルの塔か?

テクノロジー 日常

4月にブリューゲルの「バベルの塔」が来日しますね。(楽しみにしています)

www.tobikan.jp

バベルの塔」とは?

旧約聖書「創世記 11章」にて

ノアが箱舟で生き残った大洪水の後、
全ての地は、同じ言葉と同じ言語を用いて、高い技術で街を作り始め、
天に届く塔で名声をあげ、もう散り散りになるのはやめよう!と傲慢になったところで神の怒りを買い、
言葉をバラバラに、人を各地に飛ばしてしまい街と塔を建てるのをやめる。
この街はバベル(混乱)と名付けられた。
主がそこで、全地の言葉を乱し、そこから人を全地に散らされたからである。

…という話。

形は違えど今の状況に似ている気がしたので、ちょっとコツコツ書いていました。。

Facebookがやり玉に挙がっていますが、インターネットの普及とblogが出てきた時から加速したのは、

情報を取得しやすく、伝えやすく、便利になったら、見たいものしか見なくなって極性化し、分断が生まれ、お互いの言うことが理解できなくなる…。

ということ。

人間って、便利になったら増長して分断する悲しい性を持っているのでしょうか。

最近、NHKクローズアップ現代でもフェイクニュースの特集がありました。

www.nhk.or.jp

www3.nhk.or.jp

 フェイクニュースサイトの運営者の言う、

「見出しだけで、中身を読みもせずに想像して拡散する人がたくさんいる。彼らにとって真実かどうかは、どうでもよく、自分が信じたいと思うことだけが目に入るんだ」

は大統領選の後すごく痛感しました。

 

私も自分と同じく大学を卒業した20-40代の方の動きを見てヒラリーさんかな?と思っていましたが、違った。

投票率の低さに凹む時と同じくSNSのEcho Chamberかもしれないという反省と、アメリカの「大学卒業」が高級品である事実や、大卒のコストが安く、国民皆保険も年金もある過ごしやすい国にいることも感じます。

そして、情報へのリテラシーや教養は学歴や社会的な役割関係なくムラがあるのだなとも米大統領選を通じて感じました。

無視はしていても日本でも同じようなことが静かに違う構造で起きてると感じる出来事に気づきます。

文章に触れるようになったのに意図をくみ取れない人達

togetter.com

冗談ではなかった怖い話。

これからは理系学問だ!という声もあるけど、文脈の理解はその手前で、文理問わず、どの学問も意図や文脈の理解力がないと現実世界で活用できない。

そのため、この段階の学力格差は極力なくなるように、政府や学校だけじゃなく、自分達の地域や家庭でもやれることをやって行こうと感じる内容でした。

ほんと、論理的思考力なく見たいものだけ見て信じたいものだけ信じ、刺激に反応していたら、頼りにしているはずの感性も判断をする」ことに脳が疲れ、「判断して心地の良いものを選択するより、反対側にいる相手を攻撃する方が楽」になってしまう。

こうしてできた小さな溝も、広がると収集が付かない。

そこを煽り、分断を加速させマーケティング勝機を見出し、大統領選を戦って勝っちゃう今の状況は何とか是正したい。

コミュニケーションと接触は大きく違う

コミュニケーションとは、一般的には「気持・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い。」と言われています。通じ合わないのは違う。

溝を超えて話をし理解し合ってお互いに何かが残る行為はコミュニケーションになるけど、溝の反対側を理解できずたたくのは単なる接触に過ぎません。

その認識で不具合が起きている実感もあります。

nobi.com

  • 確かに自分と合わないコンテンツに「自分とは合わない」と相手にしない時代でなくなったのがわかる。

"日頃、多様な価値観に触れる機会を持たない人たちは、インターネットの自分にとって都合のいい情報、
都合のいい価値観だけを引き寄せやすい特性で原理主義に走り、
コンテンツのボーダーを越境して、自分と違う価値観叩きに走り始めている。
さらにそのうち時間を持て余した人々は、わざわざコンテンツのボーダーを超えて、
自分と意見が合わない人を探し出しては、そこにクビを突っ込んで嫌悪感を披露するという行為を繰り返している。"

という部分は、リベラルなものでも偏狭なものでも同じだと思う。

趣味嗜好に関して意見が分かれるのは当然なのですが、

  • 男女格差(男尊女卑、女尊男卑)性的役割(LGBTやらしさについて)
  • 貯金や資産運用
  • 住居や通勤
  • 就職・転職、仕事への意識と働き方、
  • 美容や健康、
  • 外国人や異文化への見方

といった、

それ自体は共通だが意思決定により人生の幸せを左右する大きな話題

になると、とかく人はぶつかりやすく、

世の中価値観が一緒の人なんかいないから折り合うしかないのですが、あえてぶつかり戦闘に行く人が増えたような気がしてなりません。

それを、如実に感じるのが議論を呼ぶマナー広告。

www.excite.co.jp

  • マナー広告で「注意するなら老若男女全て」になるのはいつだろうとは思うし、マナーの悪い人は常に響かないし、男尊女卑、逆差別も言い合い過ぎて平行線を辿っている…。

ごくごく「普通の人」が顔を出さずに戦っている悲しい事実も考えさせられます。

medium.com

  • 「普通」とは「安心を作ってくれる者に対する依頼心と忠誠心による行動」の成分。成分量を常に互いに測り、「感情」で判断をする。集団内で少ない人は「危険」と攻撃されがち。
  • 成分不足の自覚があれば実力を伴うまで努力し、攻撃回避のため後付でトッピングする人もいそう。ポリティカルコレクトネスによる武装も近い印象がある。

それぞれ違う「普通の人」同士も見たいものしか見ず、信じたいものしか信じなくなれば、分断が意識され、かみ合わなくなる。

そこで先ほどのコミュニケーションか?接触か?の話になります。接触しに行く人がSNSという武器を手にして突撃していく頻度が高く対象の回転が速くなっている。

大人なのに全く会話が成立しない、文脈関係なく突っかかる人へのなぜ?

文脈の理解ができないケースというのは大抵2パターン。

①日本語の理解力不足
②自己中で文脈を理解しない

さっきのAlexの話は①だから練習すれば何とかなるし、友達と仲良くしたい!と思うなら育まれる余地はある。問題は②の方。

toyokeizai.net

  • 例えば「おじさま/おばさま」と「おじさん/おばさん」の違いは他者へのデリカシーや気遣いの差…。
  • この記事でデリカシーも配慮も無く偏った価値観で発信し突撃する人を勇気づけ炎上促進はマジやめて!

“反論が来たらどうしよう、と受け身にならず、あえてこちらから反論を取りに行くというスタンスになることで、
知的格闘技のような楽しみを持つことができるはずです。”

な…何を煽るのだ(滝汗)

むしろ、自分の年齢が上がって来たら、年下の人に年齢関係なく対等に接したり、大目に見る懐を身に着けたナイスミドルになりたいです。

www.sbbit.jp

そんな恵まれた立場でどうして?と思いますが、事実大手金融機関の部長さんで処分された人もいる。結局フラストレーションが溜まり、時間のある人が多いのだと思う。

有名な人の話題にやたら批評したり謝れと言う話題ばかりの人もいるけど、なぜ彼らはあなたに評価され、謝らなければならないの?と不思議になる。

本当は、日常生活の根本的な部分で主張できなくて我慢して辛いことでもあるのでは?

headlines.yahoo.co.jp

重箱の隅をつついてストレス発散する閉塞感は、SNSでも見かけますが時間が勿体ない。

便利になった世の中は、その先をどう生きるか真剣に取り組む世の中でもある…。

特に、ほら、そこにさらなるバベルの塔的な技術が待っているから。

分断を埋める行為とAI

今のインターネット環境で分断している状態で、AIのシンギュラリティを迎えるのはよろしくなく、正しい情報に基づいたデータと、人類共通の価値に近い倫理観の他に、分断が起きた時にAIを操る人がぶれないよう対話のベースができてないとキツイなと感じています。

思いのほか成長しているAI

tocana.jp

  • ムーアの法則的にいつかぐーんと成長し、想像よりシンギュラリティ(人工知能が人間の能力を超える)は早そう。
  • 仕事がそれによりやりやすいけど増える人と駆逐される人はいる(前者が良いな…大変だろうけど)

ただ、現時点のAIはこんな感じ

ガートナーの人工知能 (AI) に関する10の「よくある誤解」

ガートナー | プレス・リリース |ガートナー、人工知能 (AI) に関する10の「よくある誤解」を発表

  • AIはまだ万能じゃないんだなというポイントが良くまとまっていた。

1.すごく賢いAIが既に存在する。

2.IBM Watsonのようなものや機械学習、深層学習を導入すれば、誰でもすぐに「すごいこと」ができる。

3.AIと呼ばれる単一のテクノロジが存在する。

4.AIを導入するとすぐに効果が出る。

5.「教師なし学習」は教えなくてよいため「教師あり学習」よりも優れている。

6.ディープ・ラーニングが最強である。

7.アルゴリズムをコンピュータ言語のように選べる。

8.誰でもがすぐに使えるAIがある。

9.AIとはソフトウェア技術である。

10.結局、AIは使い物にならないため意味がない。

その一方で天下のGoogleさんはドンドン推進しており…

GoogleがAIの学習を自動化する「自動機械学習」を発表

www.technologyreview.jp

  • 検索エンジンを育ててきた以上に精度をアップしていきそうな予感。

とにかく技術をこう使う!と舵を切った時のGoogleさんのスピードはスゴいと感じたのはこちら。

 AIファーストになったGoogle

courrier.jp

  • 難民の増加→翻訳機能のニーズはより精度を上げるべきという判断
  • AIファーストに切り替わったし、最終的には汎用人工知能に行きたい(今は専門的なものが多い)

でもその先を話せば話すほど、技術の進化に触れれば触れるほど、知とは何か?人間とは何か?を忘れる怖さも迫ってきます。

ターミネーターのskynetは作りたくない…

 私、たまたまT4を先日見てたんですが…

クリスチャン・ベイルかっこいいね!という話は置いておいて、Skynetの拠点を壊しても、あいつらiPhoneMacに接続した時に削除した連絡先まで「同期し復元しますか?」って聞いてくるイメージで復活しそうで嫌だなと思いました。

 倫理でどう制御するのかという課題

www.huffingtonpost.jp

www.gizmodo.jp

 きっと汎用人工知能のすごい奴が暴走しちゃったら後付で倫理で抑制はできない事に変わりなく、関わる各人がきちんとした倫理観を持てるようブラッシュアップし続ける必要も感じます。

そうなったときに寿命が100年になったら?話は重要で、バベルの塔を繰り返さないためにも、学ぶことは大切。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

例えば、私のような文系の学問をした人は…

  • 昔学んだ学問をもう一度体系だって学び直して新たな発見をしてみる。
  • 日常に関わる理数系に興味を持ち学んで活かしてみる。
  • プログラミングやITに関わる新しい技能を自ら使うために身に着ける努力をいつもする

といったことが、正しい判断や今後も働く上で必要だし、本当は文系も理系も関係なく学べる機会を生涯持ち続けて活かせれば、よりよい判断に繋げやすくなると思っています。

結果的に業務の中で学ばざるを得ないケースも多いし、確かに、そう考えてから本(特にリベラルアーツの古典)はたくさん読むようになったかもしれない…。

↓効率重視するとこういう未来になっちゃうけど…

jp.techcrunch.com

(まじか…すごい未来描いてるね…と思う内容)

技術が急速に進歩していくこと目が向きがちな立場にいるほど、

  • その中で生まれる分断に対して無視をしないこと
  • 溝の間をすぐに埋めることはできなくても対話ができるよう気を付けること

といった部分をすごく考えさせれられるフェーズに来ている実感があります。

曲がりなりにもお仕事で関わることが多い者としては、

インターネットもAIも人と人とをつなぐ素晴らしい技術だし、バベルの塔ではなく、日常生活に溶け込んで欲しいな…

と願いながら、また日々の仕事に戻るのでありました。