本日も一服

雑だけどややていねいに見える日常を綴る。海辺とおいしいごはんと読書。そしてログ用のブログです。

トランプさんにも冷静に

第45代米国大統領が爆誕し、大混乱の様相ですが、少し冷静に見たいのでエントリー化しました。真面目な話題すいません。

前提として、唐突なTwitterAlternative facts(代替的事実)、国境への壁建設と入国制限による公約達成は驚きますし、民族選別による組織的差別の加速は危険だと思っています。

一方、反対する大規模なデモ、三権分立による歯止め、企業TOPがNOを発表する点も、アメリカの個人主義と民主主義の強さを感じました。

それでも、私達は国籍も政策も異なる日本人なので、感情的にならず、肩を持つこともせず、冷静に観察し、同じ轍を踏まないよう対処したいです。

私は大学で国際政治を学びましたが、その用語を羅列しても微妙なので、両者の行動とSNS運用時のプロファイリングの気持ちで見て、直近の状況からまとめてみます。

新旧大統領の就任演説と退任演説

www.huffingtonpost.jp

  •  アメリカ第一主義、アメリカ連呼で16分
  • 過去の全政権や支持者以外への批判と分断を深める扇動的言い回し
  • 選挙中と変わらず具体策がなく歴代の演説に比べて中身薄い

式典中、ブッシュ元大統領は雨ガッパに苦労。最後自分でツボにはまっている。支持率11%になったことある割に中継でキャスターにイジられる率が高い。

www.huffingtonpost.jp

  • 最後まで民主主義や建国の理念による理想を追求し、ポジティブな言葉で国民を鼓舞する1時間にわたる演説
  • Yes, we did!と言われた時、何か複雑な気持ちになった。

オバマさんの任期の感想

素晴らしい人柄と高い理想を掲げたけどねじれた議会で動けない状態が長く常識的過ぎて力技で乗り切ることができなかった印象です。

  • 核廃絶や広島・真珠湾相互訪問での同盟国間のとげを抜く行動は素晴らしい。
  • 中国の海洋進出やシリア問題では電話会談が目立ち外交停滞も感じた。
  • アメリカの医療費も銃社会も異常。オバマケアや銃規制は力技で通し早めに施行すれば良かった。
  • SNSの活用は上手で意識の高い内容。中身が伴うように行動に移せたかは難しい。

1/21時点で、OBAMA FOUNDATION立ち上げ。仕事が早い。

掲げた素晴らしい理想に向けて、違う形でも頑張ってほしい。

www.obama.org

トランプさんについて

「注目を集める、周りが自分に構ってくれる、チヤホヤされるが大好物、批判には過敏に脊髄反射して攻撃」というキャラ設定を見る限り、恵まれて育ったけど愛情への渇望とコンプレックスがありそう。でも、わかりやすいし、面子を潰さず心を許せる人の意見は聞いている印象です。

  • 炎上や反発も注目されるならうれしい。
  • 相手に勝ち従わせることは人生の安心。中長期の戦略や集中力を使い面倒なことは苦手。努力家の娘と娘婿の方が得意そう。
  • 多くの政策は専門家に丸投げ。中期経営計画を立てない方針だけで動く小さな会社みたいな機動力重視の政権になりそう。
  • 意見の違いはプライドを傷つけずに伝え、任せられている人と粘り強く交渉することが有効になりそう。
  • 女性差別も人種差別は根底にあるし反応が取れるため建前では隠さない。ただし自分に従い好ましい装いと振る舞いをする限り矛先は向けないし非常に大切にする。服装は記号なのでメラニアさん&イヴァンカさんの保守的で可愛いタイト系の服装から察せます。

東京都知事でも似たふるまいの人居ましたね…。彼の場合は不動産周りは苦手だったのか豊洲の詰めの甘い部分で今揉めてるけど行動力はあって人気でした。

入国制限について

分断も反発も根深くデモが起きています。私も民族選別主義は反対です。とはいえ安全対策が求められているのも事実。

  • 渡航歴に応じた入国審査の厳格化
  • グリーンカードやビザ所有者は対象外
  • SNSの閲覧履歴の確認(反発大きいけど)

などの対応の徹底強化から始めた方が良かったのにとは思います。

でも、、それでは常識的過ぎて話題にはならない。違憲判定も織り込み済みで支持者に対して、公約達成のエビデンスを作りたかった劇場型アルアルかな?とも感じますが、

日系人の差別をルーズベルト大統領の時代に味わった民族としてはそれが求められ、許されることに、赤狩り同様アメリカの暗部を感じます。

当時と違うのはたとえ偽善や私利私欲のケースが混ざっても反対してる人が半分弱いること。

jp.techcrunch.com

とはいえ、支持する人も49%と多い。

恐怖の対象は距離感によって違います。

目の前の外国人が怖い人、過激な政策で国家単位でテロの標的になるのが怖い人、多様性による自由闊達さが消えた社会の停滞が怖い人と恐怖の対象への距離感にバラツキがあり議論が交錯しています。

仮に、日本が大規模な移民を受け入れてみたら意外と混乱し、急遽中国と韓国の国籍保有者を入国制限をしたらどうなるでしょうか?

  • 国同士は南シナ海の海洋進出、日韓合意が破られるなど非常に関係が緊張・悪化しやすい。人間関係だったら我慢の限界で絶交!というようなこともしてくる。互いのメディアも煽る。
  • 都市部に住むホワイトカラーは同僚や重要な仕事相手に中国人や韓国人がいて当然。(私も仲間が突然いなくなるのは困る側の人間です)
  • 他方単純労働の多くが安い賃金で働いてくれる外国人に流れることもある。

こう考えると、アメリカ人の移民や外国人への気持ちが複雑に割れていることがイメージできると思います。

headlines.yahoo.co.jp

私はリベラルな教育を受けてきたけど左翼じゃないという人間なので、一連のデモに違和感もあります。

  1. デモで行動することは素晴らしいけど、その情熱とエネルギーを選挙の投票行動で示したか?
  2. その余力ある状況、努力をできる幸運を自認して、平常時に格差で苦しむ人に手を差し伸べることを行ってきたか?

の2点。日本も投票率は低いしネトウヨvsサヨク論争があるので、自分達も省みて学ぶべきポイントだと思う。

平常時だから身近なところで見直したい。

2.はセレブリティと呼ばれる方のテンションに、ラストベルトの人達は意固地になり偽善なのでは?と薄ら寒いまなざしを向けている可能性もある。

 

互いの派閥をエネルギッシュに攻撃するほど、溝が深まるから。

※この集金力は本当に素晴らしいけれど…

news.yahoo.co.jp

恵まれた環境で育った人には、努力し成長することは確かに尊いし、スタート地点から外れ途中でこぼれている人が見えにくく理解できない気持ちもわかる。一緒に頑張ってくれない相手から文句言われるとイライラする。

でも、その立場から物を見ることを外し、彼らがいつでも再挑戦するチャンスを保つことが結果的に自分たちのためになると、割り切って全体を見る方向にし、個人主義をより自由闊達に発揮する方向に進めば、非常に困難な道が開けると思います。

今、人種差別するな!でデモをしていますし、公民権運動含め今まで「わかりやすい区別に対しての差別をなくし機会平等を推進する」という民主主義の進化をアメリカはしてきました。

でも今回は、パッと見区別できない「考え方の違いのある人同士も対等に話しあえるか?」という課題の解決を、国・企業・個人ベースで求められている状況なのだと思います。

まだ直接交渉すら始まっていない我々日本人から見たら、未知数でGoodかBadか判断すべき内容はないと考えています。

ただ、やたら100%肩を持つことで自分と違う判断と経験をしている人々への不寛容さや攻撃性を正当化し、持論を補強しようという方には注意したい。
どんなにビジネス的に素晴らしい尊敬できる人でも、何かしら偏っている部分はあるのは自由です。良い所は称賛されてしかるべき。
万が一、日本で同じような分断が起きれば、考え方まで傾倒していると溝を埋めづらくなります。
自分の意見のバランスを取る技術として偽善や建前を使うのも、その点では有効です。

日本人も入国制限対象になるのか?

トランプ・オーガニゼーションの海外展開を見る限り、日本も中国にもひとまとめに良い印象は持っていないかもしれません。我々も有色人種ですし。

また、米中が戦う可能性があると考えている人が政権内の主流派にいるので、すぐにはそのような事態は起きませんが、何らかの交渉が派手に破談になった場合は報復に使うこともあると思います。支持者が満足すれば矛先を外せます。

参考までにピーター・ナヴァロさんの本。

かなり刺激的なタイトルです。

米中もし戦わば

米中もし戦わば

 

おそらく元に読んだであろうS.ハンチントンの本

文明の衝突

文明の衝突

 

文明の衝突はよくできた論理で、

それぞれ違う宗教や歴史の流れ含む「文明」ごとで区切って、冷戦後を読み解こうとした本です。この中では米中戦争になったら、日本は止むを得ず中国に付くはずだ!と書いてあります。

読んだらかなり引っ張られるくらい穴がありません。

1点穴があるとすれば西洋文明の人が書いてること、と訳者あとがきにあります。

 分厚い本なので、面倒な方は以下の新書を読んでもいいと思います。

文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)

文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)

 

弾劾されるの?

弾劾が成立するには、共和党の議員のほぼ全員が敵に回らないとされないと思います。

  • 反逆、収賄、またそのほかの重大犯罪や非行が認められる。
  • 下院で過半数が弾劾に同意する
  • 上院が裁判所の役割を果たし、弾劾裁判となる。
  • 連邦最高裁判長官が弾劾裁判長として裁判を司り、上院の67人以上の出席議員の3分の2以上の賛成で弾劾・罷免となる。

今のところ共和党議員がマケインさん以外怖いくらいに静かなのでしばらくないと思います。

ちなみに性的スキャンダルがあると噂されますが、嗜好性は能力とは関係はないと判断されるうちは出てこないはず。

日本は今から交渉スタート

2/3にマティスさんが来日し、2/10に日米首脳会談があります。何故安倍首相が入国制限に反対のコメントしなかったのか!?と騒ぎ責める方もいますがそれはさすがに違う。

私達、難民認定がすごく厳しい国ですし、まだ二重国籍を認めていないので、こんな重要な予定が直近にあったら、言えない。明日会って交渉する人を前日にFacebookの全体公開投稿で誰もdisらないのと同じじゃないでしょうか。

news.yahoo.co.jp

headlines.yahoo.co.jp

「闘う修道士」と言われると

どうしても『ダ・ヴィンチ・コード』で追っかけてくるあの人を思い出します。

 

雑記のーと Ver.2 ダ・ヴィンチ・コード

 

ちなみに安倍さん、トランプさんとゴルフするそうです。相手を良く知るチャンスだけど政治家って大変…。

headlines.yahoo.co.jp

トランプさんの発言というのは、海外の観光地のナイトマーケットで価格交渉をするときのアプローチに近いと思います。

値段吹っかける→毅然と突っぱねて払ってもいい金額よりうんと低い値段を吹っかけて返す→2回くらい続けて中間で着地

みたいなやり方に慣れているのでしょう。見方とパワーバランスによっては恫喝で物事を動かしているように受け止められます。

※早速ジャブが打たれている。

news.yahoo.co.jp

そういう癖がある人に「常識的で礼節を重んじた態度を」と求めても無駄で「既存のアプローチを木端微塵にしてボールを投げてくる」くらいに気構えておけばいい人と思います。

現に、彼の支持者はとりあえず既存のものが木端微塵になったように見えることを喜ぶ心理状態なので表向きはそのような態度を取るはずです。

裏では、政権を支える大企業TOPを見る限り、彼らにとって極端に不利なることは難しいのでそこのバランスは取ると思います。

色んな意味でアメリカ・ファーストだなと。

こういう意見もありますね。

business.nikkeibp.co.jp

 

2/3も2/10も本当に頑張って欲しいし、主義主張や党派を超えて安倍さんを応援しながら見守るのがベストだと思っています。

 

長くなったけど…

  1. 冷静に行動を見て、観察すること。たとえ不快な言動にも感情を動かさないこと。
  2. 行動から判断し、人権侵害で不当である場合は不当であると毅然と伝えて対応したり、相容れない場合は自ら支援すること。
  3. 自分達にどういう影響があるかを上記から判断すること。
  4. 日常では同じ国の立場の違う人への想像力を忘れないということ。恵まれていることを自認するならばセーフティネットがないと生きられない人に支援をすること。
  5. まずは持ち場でやるべきことを粛々とやること。

の5つを頭の片隅に入れて、この新しい米国大統領のニュースを見ようと思います。