「星のや 富士」のグランピングが「大人キッザニア」のようだったお話
私は山の麓に旅するのが好きです。
でも寒いと心が折れるので…新緑や夏の青々と茂った頃に行きます。
さらに、お仕事のピークを状態をくぐり抜けたある日、
お休みをいただいて河口湖そばの、星のや富士に泊まりました。
(夏の景色なのは、更新をさぼっていただけ)
「星のや富士」は、「グランピング(Glamourous+Campingの造語)」という、
気軽に贅沢なキャンプを楽しめることが売りの施設でもあります。
たるみきった都会人2名は自然の中でのんびり過ごすのは好きですが、アウトドア素人。
私に至っては「釘を10本打ったら8本曲がる」「ネジの付け外しが遅い」と慣れないことこの上なく、
何かを設営する際、私のヘルプは追い風じゃなくそよ風で、
自分の部分もたびたび見かねた人に助けられ(これは強風)、
後輩にさえ「ここは俺がやるので触らないで結構です。」と言われました。
なんかすいません。
大丈夫!それ以上触らない!触れない!
そのため、一言で言うと、「いくら道具が揃っていても不安」です。
みんなができることができないかもしれない…という懸念がちらつきながらも、
新宿駅に集合した途端、がぜんやる気が湧いてきました。(単純)
車窓を眺めながら、ビール片手に鮨をほおばり、シウマイをつまみ、
途中睡魔に襲われて記憶を失っているうちに富士山が近くに見えてきました。
河口湖、意外と大きい。ぎゃー!富士山かなり大きい…。
中学で習った直角三角形の辺の比率が1:2:√3でしょ?
高さ3000メートル超が2の部分ということは登山できる自信が全くない!
とか馬鹿なことを考えながら、最寄駅からタクシーでレセプションに向かいます。
色んな帆布のナップザックが選べます。なんとかわいい。
グランピング初心者でも使いやすいセットが入っており、
中の水筒とビスコッティはお土産になっています。
遠くから見ると、宿泊するキャビンはこんな感じ。
THEプレハブ小屋なレセプションと遠目のキャビンの蜂の巣っぽさに少し不安 笑
…が行ってみると…
部屋の眺めにいきなり富士山ドーン!な光景。
このベランダが素敵です。
ベッドからの眺めも最高…。
ベッドサイドのBluetoothスピーカーで音楽流しちゃうもんね。
調度品も贅沢!snowpeakで人気のマグでした。
細かなディティールもキャンプ感をとても大切にしています。
お風呂もキレイ!このへんで、1回MAXに盛り上がります。
ベランダには薪ストーブがありまして…
アウトドア初心者でもスタッフの方が教えてくれます。いざ、覚えてやってみると薪をくべるのは非常に楽しいです。
火がゆらゆら燃えている様子は不思議と癒されました。
薪ストーブの上は熱々で、ストウブの器に入った食材に火を通し、チーズを溶かしてお部屋でチーズフォンデュも食べられます。
日中に食材や調味料をスモークする体験もあるため、一緒につまむとScotchにぴったりです。
ウィスキーって煙の香りに合うんですね!
お部屋にはマシュマロの入ったグラスポットがあって、スティックに刺して炎にかざし、溶けたところを食べられます。
こんな感じでディスプレイもかわいい。
普段、BBQの時に「竹串と明治屋のマシュマロ袋」というROCKな持参の仕方をしている自分がちょっと恥ずかしくなりました。
(でも小学生に教えるとすごい喜んで一緒にやってくれるから大人も楽しい)
お料理も単に「BBQを自分で頑張れ」じゃなく、自分でやる楽しみと作ってもらう幸せのハイブリッドでした。
お肉を選んで目の前で一緒に焼きます。
裏返すのだけやって、あとはシェフがフランベしてくれる様子にみんな盛り上がる。
このシェフも話し上手で、鹿肉の血抜きの良さについて教えてくれました。
前菜も雰囲気たっぷりな器で出してくれて気に入ったらお代わりできます。
先ほど焼いたメインディッシュは素敵な感じに仕上がって登場します。ワインが進む…!
森の中には、様々なアクティビティが楽しめるウッドデッキゾーンがありまして、
たき火と囲んでコーヒーを飲んだり、スモーク体験をしてウィスキーを飲んだり、
非常にグダグダとした贅沢な時間を過ごせます。
カップルで行ったら非常にロマンティックな景色。
一人でも十分癒されます。
昼間は緑がいっぱいのウッドデッキや階段も…
夜はすごく大人な雰囲気になります。無駄に明るい照明じゃなくていい。
朝ごはんは、ふわふわのパンと共に、スキレットでスパニッシュオムレツを食べられます。
(自分でアウトドアだったら、きっとこんなにうまく準備できない・・・)
お昼は、ハンバーガー作りをしました。
いろんな調味料が並んでいて…
和牛のパティを網で焼きます。
横では着々とラクレットチーズがとろーりととろけており
パティが焼けたらスキレットに入れて・・・
ラクレットチーズをどーん!と投入します。
これはひじょーに盛り上がりました。チーズ来い!チーズ来い!受け止めてやる!
バンズもこんがり網の上でトーストして、はさんで完成!
スタッフの方も、程よい距離感でサポートしてくれ、
目につくものに興味が湧き「やってみたい」というと、
きちんとしたレクチャーの手筈が整っています。
自然がたっぷりなのに、虫で「ギャー!!」という体験はあまりなく、
非常に管理が行き届いた都会人向けの自然を体験できる施設という印象です。
「緑が素敵!」と憧れても、実際森の中のキャンプ場では大きな虫に「オワッ!」ってビビるし、サルもクマも怖いし、キャンプ用品はテント立てること自体がサバイバルで、慣れるまでにはハードルが高い。
そんなアウトドア初心者の人間が、自分で生み出せないような素敵キャンプ体験を楽しめる「大人キッザニア」だなと思いました。
確かに、建物の構造とか、レセプションとかコストを省いてあるけど、
徹底的に手に触れるものや目に触れるもの、
体験できることの品質を売っている様子が面白かったです。
大人になると「慣れてないけど楽しそうな新しいこと」に飛び込む機会は減ります。
時間やお金の制約や準備に手間取るうちに意欲が減り、余計にできなくなることが多い。
前頭葉も新しいことを体験しないうちに老化が早まるそうで、さらに億劫になるそうです。
不慣れなことに気軽に挑戦できる日常へのスパイスとなってリフレッシュできる、年に1度の贅沢旅行にふさわしい、良い時間を過ごせる場所でした。
※補足:この旅行で気に入ったアイテムをいくつか…。
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