屋久島で一年分のフィトンチッドとマイナスイオンを
ジョージ・クルーニーが出張ばかりしているビジネスマンを演じる映画があるのですが、個人的には国内外公私問わず、旅が大好きです。
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
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*リストラ宣告人にはなりたくないけどね。
そんな訳で、半年前からずっと計画していた屋久島へ行きました。
羽田に6:30に集まって軽食。ねんりん家のカフェで一服。
着いたら九州は梅雨入りして大雨です…!
鹿児島空港から飛行機か高速船の港でトッピー・ロケットに乗るんですが、まず船酔いが心配になる天気の荒れっぷり。
めげずにトンコツラーメンを食べたら、案外さっぱりして美味!我流風というお店だそう。
海の男はすごい!波しぶきを割って突き進んで行きます。
島に着いたら大雨だったので、ガイドさんと相談し、白谷雲水峡は断念することにしたのですが…代わりに滝巡りをいたしました。
千尋(せんぴろ)の滝。
煙るように大ボリュームの水量でちょっとイグアスの滝みたいな光景でした。
花崗岩の上を水が走って美しかったです。
大川(おおこ)の滝。
ここは凄かった…。人生が変わったんじゃないか?と思うくらい何か大きく押し流していく様子が真近で見られて、マイナスイオンにザバザバ触れる感じでした。
滝行がなぜあるのか?を少し理解できた気がします。
宿への途中、素敵なガジュマルの木の下(観光名所だけど私有地)を訪れ、不思議な構造をマジマジながめてしまいました。
門がガジュマルって、すごい。
その日は宿の近くのお魚料理を食べたら、眠くなってぐっすり。
翌朝は4:20にお弁当を持って縄文杉へ向かいました。
途中、朝日が…!
森はすっごくきれいで、人間の目には見えない何かがいてもおかしくない雰囲気の中、結構険しい道を歩きます。
しょっぱなからクリフハンガーみたいな景色の上の吊り橋を必死に渡る場面がいくつもあり、
トロッコの旧道をぽこぽこ歩くと、たまに鹿や猿に出会えます。
と、明るく書いてますが、往復22km11時間の山道は壮絶で、スポーツタイツのありがたみも実感。
ハートに見えるウィルソン株の中も、森のいい香りかしました。
森に近づいた瞬間からモワッと木の香りがして、1年分以上のフィトンチッドを吸い込む道のりです。
連理の杉も不思議。
手を繋いでいるようでした。
そして、ついに縄文杉に到着!
何だか今にも動き出しそうな杉です。
苦労なんて吹っ飛ぶくらい、存在感がありました。
帰り道も来た道を5時間半くらいかけて歩きますが、途中水を飲んでみると、なんとまぁ甘い!!
屋久島の水は軟水なのだそうで、ごはんもふっくら炊けます。本当に美味しいです。
帰り道休憩した河原もとても美しかったです。
人間が抗いようのない自然に触れ、何だかボロボロと色んなものが落ちてくみたいな場所だな…と思いました。
月に35日雨が降るとまで言われる土地ですが、暑いくらいの晴天に恵まれラッキーでした。
宿に向かう最中、島の麦味噌と焼酎とさしみ醤油を購入!地元スーパーも楽しいです。
当然その日はほぼ廃人のように眠り、翌朝港まで民宿のおじさんに乗せていただいたのですが、途中たくさん祠のあるパワースポットに連れて行ってもらいました。
(鈍感な私でも、何かすごい…と思うし、写真をアップするのは憚られるのでやめときます。)
森と山に祈る人の気持ちの境目のようなとても真剣な場所でした。
その後、あご出汁の粉末を買い、船へ。
行きとは違い穏やかな帰り道。
ありがとう!また来ます!
鹿児島に近づくと、桜島が想像以上にもくもくしてました。
鹿児島空港からいざ東京へ。(ソラシドエア、きれいで良かった)
楽しい弾丸ツアーが終了しました。
元同僚のガイドさん、民宿のおじさん、色々な方々にお世話になり、たくさんの美味しい空気と水の中過ごすありがたい旅でした。
たまには人間らしさを取り戻さねば…と思わされます。
次はゆっくり滞在してみたい!
素晴らしい場所に思い切って行ってみて良かったです!